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    代表取締役 稲田行徳|出版社設立の理由

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    1. 代表取締役 稲田行徳|出版社設立の理由

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    ビジネス・ベストセラー出版株式会社 代表取締役 稲田行徳メッセージ

    福岡にある小さな出版会社である、ビジネス・ベストセラー出版株式会社の代表取締役、稲田行徳(いなだゆきのり)です。

    稲田行徳個人としてのメインビジネスは、採用コンサルタントネット集客コンサルタントをしています。

    2011年11月に設立したビジネス・ベストセラー出版株式会社では社長をしていますが、ある経緯があって出版社を設立しました。
    その経緯に関してご説明いたします。
    出版社の設立や、弊社に興味のある方はご覧ください。

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    私は、2010年1月25日に「1週間で会社が変わる!採用の教科書」という書籍を、東京にある出版社であるグラフ社の依頼により出版いたしました。

    自費出版ではなく、商業出版というものであり、私のブログ等を見たグラフ社の編集の方(佐藤さん)が企画書を書かれて、社内で稟議をあげて許可がおりたそうです。

    その1年後、2冊目もグラフ社から出すことになりましたが、同様の流れでした。

    ですから商業出版なのですが、私は出版社への「企画書」というもの自体を書いた事がありません。ただ、どういうものを書けば良いかは分かります。
    (ポイントは、「いかに自分の本が売れるか?販売力があるか?その証拠etc」)

    出版社から出版の依頼が来るということは、「コンサルタント」等の知識商売をしているものにとってはとても嬉しいことです。

    35歳までには出版したいと以前から思っていましたが、出版の話があったときは32歳(起業3年目)でした。

    ですから、連絡があったときには当然ながら二つ返事でOKを出しました。

    実際、ブログのアクセス数や、2万円の「初めての面接でも欲しい人材を見抜くことができる採用面接マニュアル」もバンバン売れていましたし購入者には内容にも満足いただいていたので、本を書いたら売れる自信はありました。

    そして、2010年1月25日の販売開始後・・・

    1冊目である「採用の教科書」は初版が4500冊刷られたのですが、発売後順調に売れていまして、書店などでも初版在庫切れ。Amazonでも在庫切れという状況でした。初版完売という状況です。

    入手困難になってしまったため、Amazonではが3倍近い値段の4000円などで取引されていました。増刷をすれば間違いなく売れます。

    ところが、なかなか増刷の話が来ないのです。グラフ社内では増刷会議というのがあるそうなのですが、最終的にはその会議で増刷をしない方向に経営陣が決めていたそうです。

    詳細の理由は後から話しますが、会社の財政状態が理由です。

    増刷をすれば印刷会社に印刷費を支払う必要がありますし著者である私に5%の印税が発生します。出版社からすると一時的にしろ現金が必要になります。

    初版の印税はなんと、本の現物支給(それも1冊8カケの金額)でしたので、初版で現金(印税)はもらっていません。
    ※書籍代×4500冊×5%÷(書籍代の8割)=現物支給の冊数(281冊:これをすべて8カケで売りさばけば現金印税?)

    出版契約書も本を書いた後の発売直前に交わし、そこで現物支給と印税率を知ったほど。(こちらは最初の出版なので勝手が分からないのと、著者として聞きづらいんですほんと。お金のことは。)

    今なら分かりますが、とにかく経営面から現金が厳しい状態だったそうで、2011年の後半には、未払いが色々と発生していたそうです。

    グラフ社としては他の著者も同様に「初版は現物契約で増刷から現金印税」だったんでしょう。しかし、多くの場合、増刷をしていないと思っています。

    それが一番利益が出ている状態ですからね。そもそも印刷代で8カケもかかりませんから 、著者の現物印税からも利益をとっていたんです。

    グラフ社のこのような出版契約は著者が可哀想です。

    だからこの時の体験が今のビジネス・ベストセラー出版の経営理念に影響を与えています。

    そのような、「1」の増刷をするかしないかの話の時に、同時にグラフ社からは「続編」の話がきました。
    「1の増刷が決まっていないのに、続編を出すの??」という疑問と不信感が生まれましたが、「続編を出すことで、増刷しやすくなる」という話もあり、続編を書き始めました。

    すでにグラフ社には「1」の在庫の件でも書店や購入希望者から問い合わせが色々と入っていたのですが、「続編」を出せばさらに問い合わせが入るだろう。
    そうして市場の声を大きくすれば、頭の固い経営陣も理解できると脳天気に考えていました。グラフ社の経営状況を何も知らず・・・

    そして、数か月間かけて「続編」を一生懸命に時間を作りながら書いていたのです。

    そんな続編を執筆中の2011年10月頃に、ある事件が。。。

    不渡りを出してグラフ社倒産間近の情報を入手

    これは参りました。。。

    従業員への給与や印刷会社、デザイナーなどへ未払いがおこっていて、経営陣は頑張って?みたが、取次経由で売上が入ってくる銀行口座を差し押さえされてしまったとのこと。

    倒産確定です。

    その話を聞いたとき、

    ・・・・・・私の本は??「1」の増刷は?絶版??「続編」を殆ど書き上げているけど、この本どうなるの?流れるの??

    という著者として疑問と不安が生まれました。

    倒産してしまうと、経営陣とも連絡が取れなくなるだろうし、私の本の販売権を他社に債務整理で譲り渡すかもしれない。
    譲渡すらしないのなら、本は絶版確定です。

    がいくら高値で取引されても、著者や出版社のもとには1円も入ってきません。
    それよりもこの本は、日本の全企業のために、執筆時間を作るために時間(命)を削って、ノウハウをかなり書いた本。
    日本の将来のためにも、会社のためにも無くすわけにはいかない本でした。

    本を残すためには、「どこか他の出版社に私が本を持って行き、営業し、引き受けてもらう or 自費出版で出す」しかないと考えました。
    そのためにも独占販売契約となっているグラフ社との出版契約書を解約する必要があったのです。

    続編に関しては、例によって出版契約を結んでいなかったのでこちらが自由にできますが、問題が「1」です。とにかく時間が無いので、行動を急ぐしかない。

    顧問のに相談し、出版契約の解約同意書を作ってもらい、アポイントをとって東京のグラフ社に単身乗り込みました。

    出版契約の解約手続き

    応接室で編集長と顧問の方と話をし、無事解約同意書に捺印をもらいました。

    ありがたい事に、「1週間で会社が変わる!採用の教科書」に関して販売データもいただき、このまま印刷会社に持って行けばいいよ。
    という納品データまでいただけました。

    販売データに関しては、在庫切れが起こっている事は分かっていましたがどこでどれだけ売れているなど詳細はこの日まで教えてもらっていませんでした。
    ビジネス書としては全国でまんべんなく売れている珍しい例だと言うこともこの時に分かりました。

    また、出版業界の現状なども教えていただいたりと大変な中、この日は(笑)色々と良くしていただいたと思います。

    社内の雰囲気ですが、一部のスタッフは既に自宅待機を命じられていたようで、机が空いている状態でどんよりしていました。
    編集長も顧問もどこか諦めている感じもあり、身辺整理という感じで私に接していただけたのかなと思います。

    「資金繰りに苦労している倒産間近の会社の空気だな。本当に急いできて良かった。もう少し経過すると連絡がとれない状態になっただろう」

    これが応接室に入る前の私の感想でした。

    グラフ社の事はさておき、とにかくこれで無事、私の手元に「著作権と販売権のある採用の教科書」が戻ってきました。

    この東京出張でのやりとりは「倒産するかも?」という第一報を聞いてから1週間以内に終わらせたことでした。即行動。大事ですね。ほんと

    著者の印税の相場

    「1週間で会社が変わる!採用の教科書」と「採用の教科書2(続編)」を出すに当たって、色々と考えました。

    出版業界の裏話も聞いた結果、殆どの著者はあまりにもお金をもらっていないと。

    例えば、ネットで販売している電子書籍であれば販売額の7~8割くらいの収入になります。しかし普通の本の出版だと印税は5~10%です。

    残り90~95%は、印刷・製本代、、配送代、書店の取り分、出版社の利益や人件費、「取次」と呼ばれる流通を取り仕切っている会社の取り分なのです。

    出版業界の素人であるからこそ、私には不思議でした。

    本のノウハウは著者のものです。書店でも約3~4割の取り分です。しかし、著者は1割も貰えないことが。

    1500円の本が5万部売れても印税が最大の10%で750万円ですよ。
    5%なら375万円。
    1~2年で使い切って終わりです。
    10万部売れても1500万円。
    しかし、10万部売れたらベストセラーです。

    普通は無理。

    ですからどの著者も1冊書いただけでは、優雅な印税生活など期待できません。

    代わりに、本を出している事で、会社の売上は上がったり、マスコミに登場できるようになるので、印税よりそちらの方がメリットになっています。

    現在の日本は以前のように本がバカ売れしないため、著者の印税収入はどんどん減っています。これが今の出版業界の現状です。

    しかし、仕組みとしてどうしようも無いのです。殆どの出版社が経営的に余裕があるわけではありません。書店には取次を通して売れた分だけお金をもらう委託販売という形が殆どであり、一定期間売れなければ返品です。その返品率は5割を超えます。

    しかもボロボロになって返ってくる。出版社はカバーを差し替えたりそういう人件費が必要ですし、編集やライター、校正を雇用しながら社屋を維持して利益を出さないといけない。

    それは本当に厳しく、集英社などアニメのキャラクタービジネスなどを展開していない、普通の中小零細出版社はかなり経営が厳しい状態です。

    もっと著者は儲かっていいはず。従来のビジネスモデルを無視してみよう

    自分の本だけを出すのであれば、私は出版社を設立しませんでした。

    しかし世の中には、良い本なのに出版社の都合で増刷もされず絶版になったり、この人のノウハウは世の中の役に立つというものでも、前例がないとか、ビジネス書はあまり売れないとか、リスクがあるから1冊目には関わりたくないとかいう出版社も多い。

    そういう業界の中で、従来と違うビジネスモデルを持っていても良いのではないか?また、弊社のクライアントのためにも、数は売れなくても専門性に特化した本を出版できてもいいのではないか?という思いがこみ上げてきました。

    さらに、「初版が完売しても、爆発的に売れなければ増刷をしてくれない。結果として長く売れた良本が消えている状態」というのを変えたいと言う思いもありました。

    著者を守るため、そして、日本に販売数は少なくとも長く売れる良本を増やし続けるために出版社を設立しようと思ったのです。

    そして、「ビジネス書」に特化して、「流行などにとらわれず、教科書のように長く売れ続ける本」を取り扱い、「自社利益を減らし、流通の無駄を無くすことで、著者に最低でも25%は印税を現金で支払う出版社(普通の出版社の2.5倍~5倍の印税)」という想いを持って設立したのが、ビジネス・ベストセラー出版株式会社です。

    結果として、取次を通さず、書店との直接取引だけにして、委託ではなく買取形式でのみにいたしました。現在は、Amaoznとだけ契約していますので、Amazonでのみ購入できるという状況です。
    (これまで採用の教科書を取り扱いたいと書店から問い合わせが何件もありましたが、買取にすると書店も嫌がり中々契約に至りません)

    会社設立の際は、グラフ社で編集として働いていた佐藤さんから色々とアドバイスをいただきました。そして現在、本の編集は佐藤さんに編集担当としてお願いしています。

    私は出版社の経営もしていますが、依頼があれば他社でも書きます。3冊目の本は、他の出版社でもある日本法令さんの依頼で書かせていただきました。(2013年6月頃にリリースでしょうか)

    結果、ビジネス・ベストセラー出版として現在は、私の本だけが出版されている状態ですが、2013年1月現在、他の著者にも出版のために執筆してもらっています。

    今年中には、ラインナップが増えるでしょう。
    それはきっと日本のためになると思いますし、著者のビジネスや集客にも役立つようになってもらいたいです。

    少し長くなりましたが、これが私が社長になった理由です。

    出版社設立や業界の話などで何かしらの参考になればと思います。

    2013年1月12日記

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